門前仲町でモンモンとしている人が書くブログ

仕事のこと、人生のこと、思ったことを書いていきます。

「こけたら たちなはれ」

この言葉は経営の神様松下幸之助の言葉であり、僕の好きな言葉でもあります。

わかりやすく言うと「失敗しても諦めるな」と、そんなところでしょうか。

僕は社会人になってから上手くいったことより、上手くいかなかったことのほうが圧倒的に多くて。というより上手くいったことなんてほとんどないかもしれません(笑)

そんな僕の社会人1年目を少し振り返ります。

僕は営業が厳しいことで有名な会社に新卒で入社をしました。この会社に入りたい!と思った理由は単純で、「1番厳しい会社で自分を鍛えたい」ということでした。当時の面接では休みは要らないと言っていましたし、本当にそう思っていたので、会社の定休日が水曜日だということに気づくのは内定式の時ということもありました(笑)

 

入社前の目標はTOP営業マンの歴代記録を塗り替えること。当時の僕の下馬評は、有難いことに非常に高かったのです。社長からも「今年の新人賞は河野だろ」と予想して頂けるほどでした。(ちなみに社長が予想した人は10年間新人賞を獲り続けていました)

そして、結果はなんと、

新人賞を獲った同期に、3倍もの売り上げ差で負けることに。

いわゆるトリプルスコアって奴です。めちゃくちゃ悔しかったです。仕事で号泣しました。嗚咽で喋れなくなるくらい泣いたのは後にも先にもこの時くらいです。

振り返ってみても、やる気は満々で、ストイックに取り組んでいました。本当に休み無く、寝る為に家に帰るという生活を続けていたので。営業部長からは「お前は結果だけ出してくれ。(プロセスは良いから)評価をしたくても出来ないんだ、これじゃあ。」とも言われていました。

 

この結果は当時の僕には本当に受け入れがたくて、受け入れがたくて。改めて、なぜ自分は仕事をしているんだろうと考えさせられました。

そこで僕は思ったんです。

「入社前の自分に戻りたいなあ」と。

そう考えると、いや、待てよ、と。

「30歳の自分からすると、今の自分に戻りたいんじゃないか」と。

もしかすると、これはチャンスなんじゃないか、と。

え、これから巻き返せば良くない?と。

自分でもびっくりするくらい開き直れたんです。

  

結果が全ての営業の世界で、結果を出すことは完全に正、です。

ただ、組織全体で見れば結果を出せていない人の方が大多数なことも事実です。その中で諦めるな、やり返せ、と常にチャンスを与えてくれる環境、上司の方々のお陰で僕は復活することが出来ました。本当に本当に感謝をしています。

復活しました、とは書きましたが、そこからTOP営業マンになった、というわけではなく。実は人事へ異動してしまったので目に見える結果を出せなかったことは少し心残りではあります。

 

1年目から結果を出すことがもちろん良いですが、結果を出せなくて気づけたことも、とてつもなく大きかったです。自分が教える立場、人の上の立場になったときに松下幸之助のように「こけたら、たちなはれ」とシンプルに力強く声をかけられる人間になりたい、と思いました。

人にチャンスを与え続けること、更に信じてあげることはもっともっと大事だと感じています。結果を出しながらもどんどん人にチャンスを与えて一緒に成長出来る人になりたいと思います。